忙しくも楽しかった1日が終わり、子どもたちが下校するときに流す音楽。
それが「下校の音楽」です。
きょうは「バッハのエア」に続き、もう1曲提案します。
選ぶ基準は「バッハのエア」と同じです。
穏やかな曲がよいでしょう。
静かな中にも希望が見える曲がよいでしょう。
リズムがあまりはっきりせず、しかしメロディの美しい曲がよいでしょう。
ということで、今回ご提案するのはこちら。
ドビュッシー作曲 「月の光」
この曲はもともとピアノのための曲なのですが、わたしはカプレという人が編曲したオーケストラ版を提案します。
その方が柔らかく1日を終われるように思うからです。
止まりそうで止まらない、まさにリズムの分かりにくい曲ですね。
また、不思議で独特な和声をもつ曲です。
ドビュッシーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した、フランスの作曲家です。独特のメロディライン、和音をもつことから、絵画の「印象派」になぞられることがあります。私生活はどうしようもない人ですが、音楽が美しいから許されているタイプです。
「月の光」は、4曲からなるピアノのための「ベルガマスク組曲」の第3曲にあたり、ドビュッシーらしさ全開の有名曲です。今回の管弦楽版はドビュッシーの弟子であり友人のカプレが編曲したものです。カプレはドビュッシーの他のピアノ曲も多く編曲しています。
ということで、ここにもこだわり。
「月の光」も演奏時間約5分なんです。
この5分で児童に下校してもらおうという目論見、みなさんの学校では成功しそうですか?
今回もお読みいただきありがとうございました。
以上、ムジークでした。
追加情報です。
せっかくですから、原曲のピアノ版で「月の光」を聴いてみましょう。
こちらの演奏でどうぞ。
いかがですか?
ピアノも素敵ですね。
そしてそして、この素敵な雰囲気を壊さずに編曲したカプレも素晴らしいと思います。
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