みなさんの学校には、「お昼の放送」がありますか?
今日は給食中に流れる「お昼の放送」について考えてみましょう。
「お昼の放送」にはテーマ音楽が必要です。
この「テーマ音楽」が流れると子どもたちは「お昼の放送が始まるんだな」と思うわけです。
明るく、ワクワクする音楽がよいでしょう。
思わず耳を奪われるメロディのある音楽がよいでしょう。
毎日聴いても聴き飽きない音楽がよいでしょう。
ということでわたしが提案する曲は、こちら。
ボッケリーニのメヌエット
こちらもクラシック好きならずとも聴き馴染みのある音楽かもしれません。
いろいろな編成で演奏されることが多いのですが、わたしのオススメは、アメリカで活躍した指揮者・ストコフスキーが編曲した弦楽合奏版です。
いかがですか?
ちょっと優雅な給食時間になりそうですね。
ボッケリーニは18世紀のイタリアに生まれた作曲家。もともとはチェロ奏者で、自身のためのチェロソナタ、チェロ協奏曲を多数作曲しています。そのどれもがものすごく難しい。
「ボッケリーニのメヌエット」として知られるこの曲、原曲は弦楽五重奏曲ホ長調の第3楽章。美しいメロディのため、この部分だけ抜き出されて有名になりました。
特に子どもたちが入学したり進級したりした春には、明るい音楽で給食を迎えてもらいたいですね。
楽しい給食の放送をこの曲から始めてみてはいかがでしょう?
以上、ムジークでした。
追加情報。
そもそも「チェロ」という楽器をよく知らない方もいらっしゃるのでは?
というお話がありましたので、ボッケリーニが名手だったという楽器「チェロ」について。
チェロはヴァイオリンと似た形をした弦楽器ですが、大きさはヴァイオリンのちょうど2倍。そのため座って演奏します。音の高さはヴァイオリンより1オクターブと半分低いのですが、ヴァイオリンと同じ音程も出そうと思えば出せる、音域の広い楽器です。
ということで、例としてこの曲を。
ボッケリーニ作曲 チェロ協奏曲 変ロ長調 第1楽章
ここではより親しみやすい「グリュッツマッヒャー編曲版」という版でご紹介します。
真ん中で弾いているのがソロのチェリストです。
意外に音域が広いことに気付かれるのではないでしょうか。
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