カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲

1日の音楽

こんにちは。ムジークです。

今日は、下校の音楽を提案します。

今回わたしが提案する下校の音楽は、こちら。

マスカーニ作曲 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲

どうしてこの曲が下校の音楽に向いているか、という理由は、これまでの下校の音楽と同じです。

穏やかな曲であること。

静かな中にも希望が見える曲であること。

リズムがあまりはっきりせず、しかしメロディの美しい曲であること。

そして、もう一つ。

音楽の間に帰りの支度がととのい、下校できる演奏時間があること。

わたしのおすすめは、トゥリオ・セラフィンさんの演奏です。

この部分だけ単独で演奏されることが多いため、聴いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本当に美しい作品です。

セラフィンさんは、美しいだけではなく、力強い希望を感じさせる演奏をしてくださいます。

もはや古い録音になりますが、わたしはこの指揮者の演奏をお聴きいただきたく推薦します。

 マスカーニは、18世紀後半から19世紀前半にかけて活躍したイタリアの作曲家です。パン屋の息子として生まれ、法律家を期待されましたが本人は音楽家を目指し、様々なジャンルの曲を作曲しました。ムッソリーニに近づいたため晩年は不運の時代を過ごしますが、作品への評価はいまだに高い作曲家です。

「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、日本語にすると「田舎の騎士道」というような意味です。不倫によって奥さんを汚された男が不倫相手を決闘で倒すという血なまぐさい内容ではありますが、その分音楽は限りなく美しいメロディが作曲されています。一幕もののオペラではありますが、舞台に誰もいなくなったタイミングで演奏されるのがこの「間奏曲」です。

 結構な人間くささがあるドラマが展開されるのに、物語が淡々と進み、音楽は最初から最後まで限りなく美しいのが「カヴァレリア・ルスティカーナ」というオペラの特徴です。

 決闘という血なまぐさい場面は舞台上で展開されず、女性の悲鳴と「決闘で人が殺された」という叫び声だけで状況が説明されるところにもわたしはこのオペラのセンスを感じます。

 ということで、今日は下校の音楽を提案しました。最後までお読みいただきありがとうございました。

 以上、ムジークでした。

コメント

  1. まり より:

    ムジークさん
    拝読いたしました。
    音楽があったら穏やかに
    下校できそうです。
    生活に音楽は、必要ですよね

    • まりさん
      コメントありがとうございます。
      穏やかに、明日への希望をもって下校できる音楽がコンセプトです。
      生活を音楽で彩ることができれば、きっと子どもたちも幸せではないかと思います。
      不定期ではありますが、今後も音楽を載せていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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