学校には休み時間があります。
中でも長い休み時間は、子どもたちが楽しく自由に遊べる時間です。
チャイムで教室に戻る学校が多いと思いますが、できれば音楽で教室に戻ってもらいたい。
そんなことから考えたのが「教室に入る音楽」です。
子どもたちにとっては休み時間が終わる少々悲しい場面の音楽でもあります。
ここで流す音楽を選ぶに当たっては、いろいろな方面からアプローチが可能です。
わたしが意識したのは次の点です。
毎日聴いても嫌いにならない曲。
流し続けてもある程度の音量が持続する曲。
明るく前向きに次の授業へつながる曲。
こんな感じで選んだのが、この曲。
スーザ作曲 行進曲「美中の美」
作曲者スーザが書いた100曲を超える曲の中で題名の通りひときわ美しい曲です。
弦楽器を使わず、吹奏楽器と打楽器だけのために書かれた作品です。
教室に入る音楽として、勢いがあり、やる気に満ち、そして美しく背中を押してくれる曲です。
スーザは、アメリカに生まれた作曲家、指揮者です。ヴァイオリン奏者を経てワシントンの海兵隊楽団の指揮者となり、その後自分の楽団である「スーザ吹奏楽団」を組織してたくさんの行進曲を作曲しました。そのため「マーチ王」と呼ばれています。
「美中の美」は、ボストンで行われた博覧会に招待されたときに作曲された行進曲で、スーザの作品中最も美しいメロディをもつといわれます。また、軍の楽団という性質上戦争にゆかりのある曲が多い中、戦いとは完全に無縁という珍しい作品です。
この曲で子どもたちは永遠に続いて欲しい休み時間をあきらめ、気持ちよく教室に入ってくれるでしょうか。
いずれにしても、「教室に入る音楽」は子どもたちの記憶に残る曲となりますから、慎重に選びたいものです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
ムジークでした。
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